アニスシード
ANISE SEED

お菓子作りをはじめ魚介などの料理ともマッチ
初夏に白い小さな花をつけ40~60cmに生長する一年草本です。芳香成分はアネトールで、フルーティーで酸味を含んださわやかな香りが特徴です。
古代ローマ時代には既に栽培されていたというアニスは、ウエディングケーキのルーツにあるワインケーキと関わりが深いと言われています。ワインケーキとはアニスシード*とクミンシード*で風味を付けたケーキ。紀元前3世紀ごろのローマでは、祝宴などの席で消化促進を期待して食後に供されており、これが今日のウエディングケーキに発展したとされています。
*スパイスとしてはシード(種子)ですが、植物学上では果実の部分にあたります
科名:
セリ科
主な産地:
インド、パキスタン、トルコ、スペイン
香りと味の特長:
甘くてさわやかな香味


使い方のヒント
甘い香りなので、クッキーなどのお菓子作りは定番の用途です。ホールを軽く砕いたりパウダーで加えたほうが、甘い香りは引き立って感じられます。また、ホールをそのまま入れると、噛んだ時の香りが強く感じられアクセントになります。お菓子以外にも、魚介のスープやシチューと合い、一緒に煮るなどして風味付けにします。クセがあまり強くないので、ドレッシングやチーズなど、好みでいろいろな料理に試してみてください。
ヨーロッパでは「アブサン」や「ペルノー」など、アニスを使ったリキュールも親しまれています。日本では馴染みは薄く、歯磨き粉を思わせるような味、と評されることもありますが、ヨーロッパでは、水割り等にして食前酒として楽しまれるほか、フランスの魚介スープであるブイヤベースを筆頭に、料理やお菓子にも利用されています。
ドライフルーツチーズの作り方
練って柔らかくしたクリームチーズ100gに、刻んだドライフルーツやナッツ合わせて大さじ5程度、レモン汁小さじ1、アニスシード小さじ1/2を混ぜ合わせ、冷蔵庫で固まるまで冷やす。