クミンシード
CUMIN SEED
料理に加えるとエスニックなテイストに
エジプトが原産とされるセリ科の一年草の種子(シード*)で、表面には縞模様が入っており、カレーをはじめとするインド料理には欠かせないスパイスです。嗅いでみるとまさにカレーで、これがカレーの香りの根幹を担っていることがわかります。また、ほんのりとした辛味と苦みも持ちます。
ブラッククミンは黒ごまのような見た目で、嗅ぐと土っぽい香りですが、加熱すると香ばしさが出てきます。クミンの名はついていますが、クミンとは別種で、インドではカロンジ(ヨーロッパではニゲラ)と呼ばれ、インド料理に広く使われます。
*スパイスとしてはシード(種子)ですが、植物学上では果実の部分にあたります。
科名:
セリ科
主な産地:
インド、イラン、モロッコ、トルコ
香りと味の特長:
カレーを思わせる香味
使い方のヒント
ホールは、カレーのような香りの中に、青っぽい香りも感じられるでしょう。インド料理ではスタータースパイスとして使われることも多く、調理のはじめに油で加熱して香りを出してから、ほかの具材を加えて炒めていきます。野菜炒めなどの料理でも、クミンを用いると、エスニックな雰囲気になるのでお試しください。インド料理だけではなく、世界各国の料理にも使われ、チリコンカン、アフリカのクスクス料理等が代表的なところです。また、ピクルスやソーセージ、ミートソースの香り付けにも適し、スイスなどのヨーロッパではチーズにのせて食べたりもします。トマトの風味とよく調和するので、トマトを使った料理やソースなどに加えるのもよいアイデアです。
パリパリ焼きチーズの作り方
フッ素樹脂加工のフライパンにクミンシード(ホール)小さじ1/2を入れ、香ばしくなるまで乾煎りし、溶けるチーズ30gを広げて弱火にかける。全体に薄いキツネ色になるまで焼き、食べやすい大きさに割る。