ターメリック
TURMERIC

インド料理には欠かせない
色付けのスパイス
日本では漢方の「ウコン(鬱金)」の名でよく知られているスパイスです。「ウコン」は、ショウガ科ウコン属の植物の通称で、春ウコンや秋ウコンが相当します。ターメリックは晩夏~秋に白い花を咲かせる「秋ウコン」です。同じショウガ科のショウガやガランガルのような形をした根茎を乾燥させ、粉末にしたものがスパイスとして市販されています。
18世紀頃には、東洋から西洋に輸出され、「インドのサフラン」と呼ばれ、高価なサフランの代わりの色付けとして使われるようになりました。日本でも、たくあん、辛子(マスタード)の着色に古くから使われています。世界各国で料理の香味・色付けだけでなく、綿・絹・羊毛・皮革等の染色にも用いられています。また、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、美白効果や、肌トラブルを解消する効果があるとされ、肌にターメリックを塗り込むパックなどに使われています。
科名:
ショウガ科
主な産地:
インド、中国、インドネシア他
香りと味の特長:
独特の土臭さと、しょうがに似たスパイシーな香り


使い方のヒント
世界各国で料理の香味・色付けに使われています。特に、インド料理では定番のスパイスで、カレーやお米を使った料理に欠かせません。
ターメリックの黄色の色素成分「クルクミン」は油溶性のため、油と一緒に調理するときれいに色付きます。
じゃがいもやかぼちゃのサブジ(インド風野菜の炒め煮)、豆の煮込み料理などに、他のスパイス(クミン、アジョワン、コリアンダー、キャラウェイ、レッドペッパー、シナモン等)と合わせてお使いいただくと一層エスニックな風味が広がります。加え過ぎると特有の土臭さが残ってしまうのでご注意ください。
揚げ物の衣に少量混ぜ込んだリ、下味付けに使うと素材の生臭みをやわらげ、ほんのりスパイシーに仕上がります。マリネ液ににんにくやコリアンダー、クミンシード、アジョワン等と一緒にほんの少量、色付け程度加えれば、エスニックな風味と鮮やかな色をお楽しみいただけます。マヨネーズやヨーグルト、生クリーム等を使ったソースの色付けにほんの少量加えて、野菜スティック、ゆで卵、揚げ物と一緒にお召し上がりください。
ターメリックライスの作り方
米3合を研いで炊飯器に入れ、炊飯器の3合の目盛まで水を入れる。ターメリックパウダー小さじ1/2、塩小さじ1/2、サラダ油小さじ1を入れてよく混ぜ、炊飯する。