フェヌグリークシード
FENUGREEK SEED

使いこなし技術の必要な上級者向けスパイス
フェヌグリークという名前は、ラテン語の「ギリシャの枯草、ギリシャに野生する牧草」に由来します。インド、中近東、地中海沿岸にかけて古代より使われてきました。
種子や全草を乾燥させてスパイスとして、そのまま野菜として使用します。乾燥した葉はインドではカスリメティと呼ばれ、サブジ(インド風野菜の炒め煮)やカレーなどに使われます。
科名:
マメ科
主な産地:
アフガニスタン、パキスタン、インド、イラン、エジプト他
香りと味の特長:
青臭く強い苦味があるが、加熱すると甘いメープルの様な香りに変化する


使い方のヒント
マメ科の植物特有の青臭さがあり、また、苦味が強く、使い方を間違えると料理を台無しにしてしまうこともありますのでご注意ください。上手に使うと、メープルシロップのような重量感のある甘い香りとうま味が料理の質を向上させます。インドではホールのものを、カレーのスタータースパイスとして油の中でゆっくり加熱し、香りを移して用います。また、水に漬けて少し芽を出し、スプラウトとして食べたりもします。
パウダーのものをカレーパウダーに加えるとうま味が増しますので、お手持ちのカレーパウダーに1割ほど混ぜていただくと、深みやコクの増したカレーパウダーにすることができます。
フェヌグリーク・ティーの作り方
鍋にフェヌグリーク(ホール)小さじ1、水400mlを入れ加熱する。沸騰したら火を弱め5分ほど加熱し、茶漉しで濾してティーカップに注ぐ。
くるみのディップの作り方
くるみ50g、フェヌグリーク(パウダー)小さじ1/3杯、コリアンダーの葉(みじん切り)1株分、塩小さじ1/3、にんにく(すりおろす)少々、玉ねぎ(みじん切り)大さじ2、レモン汁小さじ2、一味唐辛子ひと振り
材料をすべ全てすり鉢に入れてすり合わせる。